早期胃がん
早期胃がん

早期胃がんは、胃の粘膜から発生するがんで、がんが粘膜またはその下の粘膜下層にとどまっている状態を指します。つまり、胃の粘膜の表面から浅い部分までの範囲にがんがある状態です。
症状が現れるのは胃がんが進行した場合であり、その症状としては、胃の不快感、痛み、違和感、吐き気、食欲不振 などが挙げられます。
リスク要因として大きく関与していると考えられているのはピロリ菌です。近年、ピロリ菌の感染率は低下しており、胃がんの発生率も減少傾向にあります。
その他、タバコ、ストレス、塩分、アルコール、刺激物などもリスク要因になると考えられています。
胃がんのステージは、1から4までの4段階に分類されます。
早期胃がんは、ステージ1にあたり、さらにステージ1Aと1Bに細分化されます。
ステージ1Aと診断された場合、約半数の患者さんは内視鏡治療で治癒することが期待できます。
早期胃がんと診断された場合、5年生存率は95%以上と非常に高い数値で、完治に繋がります。一方、がんが近くのリンパ節に転移している場合、5年生存率は50%に低下し、遠隔転移がある場合はさらに低く、5年生存率は5%から6.6%程度に留まります。
がんが胃壁のどの深さまで及んでいるかが重要で、この指標を深達度といいます。がんの生存率は、がんの深達度によって大きく異なります。
深達度が浅いほど生存率は高く、深くなるほど生存率は低くなる傾向があります。
したがって、早期発見・早期治療が生存率を高める上で非常に重要です。
現在では内視鏡の性能が非常に良くなっており、5mmの微小な早期がんでも比較的簡単に見つけることができるようになっています。
早く見つければ見つけるほど、内視鏡治療も短時間で終了し、体への負担も非常に軽微なものとなります。
早期胃がんの検査方法には、主に内視鏡検査とX線検査(バリウム検査)の2つの方法があります。
近年、内視鏡の性能が向上し、内視鏡検査によって非常に小さながんも発見できるようになりました。粘膜のわずかな凹凸や色調変化を見つけ出し、特殊光を使って診断を行います。勿論、疑わしい部分があれば組織を採取して病理検査を行います。
この病理検査によって、がん細胞の有無を調べ、確定診断を行います。
X線検査(バリウム検査)も行われていますが、内視鏡検査に比べ微少胃がんをみつけるのは困難で、病理検査もできませんので、早期胃がんの発見のためにはX線検査より内視鏡検査をお勧めします。
早期胃がんと診断された場合、早期に発見されていれば、胃を切除することなく内視鏡治療で治せる可能性が高いです。
もし進行している場合でも、腹腔鏡下手術などの身体への負担が少ない低侵襲治療が選択可能です。
内視鏡治療は、がんが胃の非常に浅い層にとどまっている場合に適用されます。
この治療法では胃の外側のリンパ節を切除する必要がないため、リンパ節への転移リスクが低いと判断される病変が対象となります。
早期胃がんの発見には、定期的な内視鏡検査が非常に重要です。
近年の内視鏡は性能が向上し、微小な早期がんも見つけやすくなっています。
早期に発見できれば、内視鏡治療による体への負担が少ない治療が可能です。
小さいうちに見つければ、外来でのESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)も選択肢となります。バリウム検査よりも内視鏡検査の方が優れているという医学的根拠も確立されています。
内視鏡検査は、初期の胃がんを発見するための最も効果的な方法です。
検査を不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、経験豊富な医師によって行われれば、安全性も高く、苦痛は最小限に抑えられます。
胃がんを早期に発見し、適切な治療を受けるためにも、定期的な内視鏡検査を強くお勧めします。
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