胃がん
胃がん

胃がんとは、胃の内壁を覆う粘膜の細胞が、何かしらの要因でがん化し、無秩序に増殖することで生じる病気です。がんは進行するにつれて、徐々に胃壁の深部へと入り込んでいきます(浸潤)。深く入り込むほど、リンパ節や遠くの臓器へ転移する危険性が増し、大腸、膵臓、腹膜といった隣接する臓器へ直接浸潤するともあります。欧米と比較し日本で多い傾向にあります。
早期の小さながんでは自覚症状はほとんどなく、ある程度進行して大きくなっても、目立った症状が出ないケースも珍しくありません。代表的なサインとして、心窩部(みぞおち)の痛みや違和感、胸やけ、食欲不振、吐き気などが挙げられます。ただし、これらは胃がん以外の病気でも見られる症状なため、確定診断には検査が不可欠です。
また、がんからの出血による黒色便(タール便)や、原因不明の体重減少などがきっかけで検査を受け、胃がんが見つかることもあります。
がんが疑われる場合、必要に応じて以下のような検査を実施します。
血液検査
貧血や炎症反応のチェックに加え、肝臓や腎臓の機能など、全身の健康状態を確認します。また、がんが発生すると血液中に増加する特殊な物質(腫瘍マーカー)を測定することもあり、これは診断の補助や、病気の進行度、治療の効果を見るための指標として役立ちます。
画像検査
胃がんの画像検査は、内視鏡検査が必須になります。直接、胃の粘膜を見て、異常がないかを確認できるだけでなく、組織を取って病理的に診断することができます。レントゲンやエコー検査は比較的手軽に行え、転移のチェックに有用です。さらに詳細な病状や広がりを把握する必要がある場合は、CTやPETといった精密検査を実施します。
病理検査
内視鏡で採取した組織の一部を顕微鏡で詳細に分析し、がん細胞の確定診断を行ったり、がんに関連する遺伝子の変異などを調べたりします。
当院では、胃がんが発見された場合、周りのリンパ節や他の臓器へがんが広がっていないかを確認するため、腹部超音波検査やCT検査などが行われます。転移の可能性のない病変で、小さい病変であれば当院では外来ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を行っています。外来で胃がんを完治することが可能です。
転移リスクのある症例もしくは転移が認められる例については、外科切除または化学療法が選択されます。また、胃がんの治療後に、ピロリ菌を除菌すると、その後の胃がん発生率が1/3程度に抑制されるといわれています。ただし、除菌をしてもリスクがゼロになるわけではないため、継続的な内視鏡検査は欠かせません。
胃がんの早期発見には、定期的な内視鏡検査(胃カメラ検査)が重要です。内視鏡検査の頻度は萎縮性胃炎の方は1年に1回そうでない方は3年に1回の頻度で受けることを推奨しております。胃がんを早期に発見することができれば、内視鏡治療による体への負担が少ない治療を実施することが可能です。内視鏡検査は、初期の胃がんを発見するための最も効果的な方法です。
検査を不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、経験豊富な専門医によって行われれば、安全性も高く、苦痛は最小限に抑えられます。みずもと内視鏡・消化器内科クリニックは年中無休で胃カメラ検査を実施しており、胃がんの早期発見に尽力しています。当院の医師は全員が経験豊富な内視鏡専門医・指導医であり、質の高い検査を提供しています。胃がんを早期に発見し、適切な治療を受けるためにも、お気軽に当院までご相談ください。
早期胃がんの段階では、基本的に自覚症状が出ることは稀で、まずありません。症状が出るのは、胃がんが進行した場合であり、その症状としては、胃の不快感、痛み、違和感、胸焼け、吐き気、食欲不振などが挙げられます。
胃がんが発生する根本的な原因はわかっていませんが、大きなリスク要因としてピロリ菌感染が挙げられます。その他のリスクとして、タバコ、ストレス、塩分、アルコール、刺激物なども胃がんの原因になると考えられています。
胃がんのステージは、ステージ1からステージ4までの4段階に分かれています。
胃がんの5年生存率は、浸潤度(がんの深さ)や転移の有無によって大きく異なります。早期胃がん(早期発見された場合)の5年生存率は95%以上と非常に高い数値が期待できます。近くのリンパ節に転移がある場合は50%、遠隔転移がある場合は6.6%と言われています。また、ステージ1A期の患者の約半数は内視鏡治療で治癒することが期待できます。
ピロリ菌を除菌できれば再感染することはないと言われていますが、ほとんどの場合、萎縮性胃炎(がん化しやすい状態)は残ります。除菌によって発がんリスクは3分の1に下がると言われていますが、胃がんになる可能性が下がるだけであり、胃がんにならないということではありません。そのため、早期発見・早期治療に努めるために、除菌後も1年に1回の胃カメラを受ける必要があります。
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