下痢
下痢

下痢が続くと、腹痛や脱水症状を引き起こし、日常生活に大きな影響を与えることがあります。
慢性的な下痢は、生活の質(QOL)を著しく低下させます。以下の症状に心当たりのある方は、一度当院までご相談ください。
便が通常よりも水分を多く含んで水っぽくなり、排便回数が増加した状態を指します。一時的な体調不良によるものもあれば、4週間以上持続または反復する下痢は慢性下痢症と診断され、その背景に重大な疾患が潜んでいる可能性も考えられます。長期間の下痢に悩まされている場合は、自己判断せずに、お早めに消化器内科を受診し、正確な原因を特定することが重要です。
下痢が続く背景には、食習慣や生活環境、一時的な感染症から、消化管の慢性疾患まで、様々な要因が関わっています。
最もよく見られるのは、ウイルスや細菌による感染性胃腸炎です。
感染症
ノロウイルスなどが知られており、下痢だけでなく、嘔吐や発熱を伴うことがあります。特に冬場に流行し、脱水や体力低下に注意が必要です。
食生活・生活習慣
脂質の多い食事、過度なストレス、アルコールの摂取なども下痢のきっかけとなります。
数週間以上にわたって下痢が続く場合、以下のような重大な病気が関連している可能性があります。
大腸がん
早期には自覚症状がないことが多いですが、進行すると下痢・便秘の繰り返しや血便、体重減少が見られます。特に50歳以上の方は注意が必要です。
虚血性大腸炎
中高年女性に多く、大腸の血流不足によって腹痛や水様性下痢、下血が見られますが、多くは1週間程度で自然に軽快します。
その他の疾患
糖尿病や甲状腺機能亢進症、服用している薬の副作用など、消化管以外の病気が下痢を引き起こすこともあります。
内視鏡検査などで臓器自体に異常が見つからないにもかかわらず、慢性的に下痢が続くケースもあります。
過敏性腸症候群(IBS)
ストレスや自律神経の乱れなどが原因で下痢を繰り返します。症状のタイプにより、下痢型、便秘型、混合型に分類されます。
機能性下痢症
原因が特定できず、慢性的な下痢が4週間以上持続する状態を指します。
長期にわたる下痢の正確な原因を調べるため、症状、既往歴、年齢に合わせて適切な検査を行います。
血液検査
体内の炎症反応、貧血の有無、電解質のバランス、腫瘍マーカー(がんの有無の補助指標)などを確認します。
便検査
(便培養・便中抗原検査など)
細菌・ウイルス・寄生虫などの感染が原因でないかを調べます。
内視鏡検査
(大腸カメラ)
腸の粘膜を直接観察し、潰瘍や炎症、ポリープ、腫瘍などの有無を確認します。潰瘍性大腸炎や大腸がんの診断に非常に有用です。
画像検査
(腹部超音波・CT)
腸の腫れや狭窄の程度、周囲の臓器の状態を把握するために用いられます。
これらの検査の結果、器質的な異常がない場合には、過敏性腸症候群(IBS)や機能性下痢症といった機能性疾患と診断されることがあります。
下痢の治療は、特定された原因疾患によって異なります。
感染性胃腸炎
特効薬はなく、脱水を防ぐための水分補給と対症療法(症状を和らげる治療)が中心です。特に高齢者や乳幼児では点滴などの補液管理が必要となることがあります。
炎症性腸疾患
(潰瘍性大腸炎・クローン病)
腸の炎症を抑えるために、ステロイドや生物学的製剤などの薬が使用されます。症状が強い場合は入院や外科的治療が必要になることもあります。
大腸がん
進行度に応じて、内視鏡による切除、外科手術、抗がん剤治療などが選択されます。
過敏性腸症候群(IBS)
・機能性下痢症
症状に合わせて、整腸剤や消化管運動調整薬などが使用されます。下痢型IBSでは、薬物療法に加え、ストレス管理や食生活の改善、心理的アプローチも重要です。
下痢の原因は多岐にわたるため、自己判断で市販薬を使い続けるのではなく、正確な診断に基づいた治療を受けることが大切です。血便、発熱、体重減少などがある場合は、速やかな治療が必要です。
慢性的な下痢は、潰瘍性大腸炎や大腸がんといった重大な病気のサインである可能性があります。早期発見・早期治療が、病気の予後や生活の質(QOL)を守る上で非常に重要となります。当院では、下痢の原因を正確に特定するために大腸カメラ検査を推奨しています。
気になる症状を抱え込まず、安心・安全・快適な検査環境を持つみずもと内視鏡・消化器内科クリニックまで、お気軽にご相談ください。
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