京都・伏見 みずもと内視鏡・消化器内科クリニック

京都市伏見区深草直違橋北1丁目460-1 ツルハドラッグ 2階

075-647-7711

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  2. 内視鏡件数

総内視鏡件数の推移

2023年4月より開業して、多くの患者さんの内視鏡検査・治療をさせて頂きました。
当院での内視鏡検査・治療の実績を提示することで、患者さんからの信頼も得られると思い症例をまとめました。
ダラダラと長い文章となりますが、気が向いた時にでも一読して頂ければ幸いです。

2023年 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
胃カメラ 106 94 109 91 94 112 123 131 145
大腸カメラ
(内:胃+大腸)
91
(35)
84
(24)
98
(26)
94
(26)
86
(27)
84
(27)
142
(43)
111
(38)
119
(51)
超音波内視鏡 1 10 16 15 12 15 12 13 20
月間検査数 198 188 223 200 192 221 277 255 284
2024年 1月 2月 3月 4月 5月 6月
胃カメラ 116 141 168 171 199 208
大腸カメラ
(内:胃+大腸)
101
(38)
119
(41)
157
(68)
160
(57)
156
(61)
180
(69)
超音波内視鏡 10 23 17 17 25 18
月間検査数 227 283 342 348 380 406

当院の認知度も上がってきて、毎月の症例数は増加しています。
当院の理念として、『楽に』『安全に』『思った時に』『質の高い』内視鏡検査を提供する!としています。
WEB予約では2週先まで予約が一杯ですが、受診して頂ければ2週以内で検査予約できるようにしています。
また、あらかじめ電話連絡があれば、当日でも検査を受けられるように工夫しています。
そのため、スタッフも増員して、スタッフ教育にも力を入れています。
検査を受けやすいように、土曜日・日曜日の検査枠も増やし、大腸カメラも事前診察なしで、当日受診で検査ができるようにしています。
大腸検査で腸管をきれいにするのであれば、一緒に胃カメラも受けたいと言われる患者さんも増加しており、
大腸検査を受ける4割ちかくの方が胃+大腸検査を希望されています。いつでもご連絡ください。

胃カメラ検査の詳細

2023年 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
胃カメラ 106 94 109 91 94 112 123 131 145
早期癌症例数 2 0 1 4 1 2 1 1 3
進行癌症例数 0 0 0 0 1 0 0 0 0
当院ESD症例数 0 2 0 0 3 3 0 1 2
2024年 1月 2月 3月 4月 5月 6月
上部内視鏡 116 141 168 171 199 208
早期癌症例数 2 1 1 3 4 1
進行癌症例数 0 0 0 1 0 0
当院ESD症例数 1 2 0 1 2 1

1

年齢・性別

当院でこの1年間(2023/04〜2024/03)で1430件の胃カメラをさせて頂きました。
女性が840例(58.7%)で、男性が590例(41.3%)でした。
平均年齢も各々60±15歳、63±15歳で、男性の方が有意に高齢でした。

2

検査歴

はじめて胃カメラを受ける患者さんは239例(17%)である一方、毎年胃カメラを受けておられる患者さんは380例(27%)でした。

3

鎮静剤の使用

鎮静剤を希望された患者さんは1194例(83%)で、
女性749例、男性445例で有意(p < 0.0001)に女性が鎮静を希望する傾向にありました。
鎮静剤の需要が高まっていることがわかります。

4

萎縮粘膜の有無

胃粘膜に萎縮のない『きれいな胃』は44%(630例)で、萎縮のある胃(胃癌のできやすい胃:萎縮性胃炎)は49%(712例)で、
当院では萎縮性胃炎の症例が多い傾向にありました。(切除胃は判定不能としています)

5

観察時間

観察時間中央値は8分44秒とやや長めですが、これは咽頭部の観察もしっかり行い、
必要に応じ拡大観察や色素散布、細径プローブによる超音波内視鏡検査も施行しているためです。
スクリーニングではなく精査に匹敵する検査を毎回心がけています

6

早期癌症例数

精査に匹敵する検査を心がけているので、早期癌症例の発見率は高く、多くは5mm程度の大きさで見つかります。
2023年度で19症例(1.3%)発見しています。
そのため外来でのESDも可能で、安全に、確実に、非侵襲で完治が得られます。
当院でのESD症例では一例も偶発症は認めていません。

7

進行癌症例数

進行癌は少なく、2023年度では1例のみでした。胃カメラ検査が普及していることがよく理解できます。

8

まとめ

一番大事なことは、質の高い胃カメラ検査を受けることです。
そうすれば微少早期癌を発見でき、外来内視鏡治療で完治できます。
萎縮性胃炎のある方は1年に1回の胃カメラを受けて下さい。
早期発見できなければ大切な臓器を失います。そればかりか抗がん剤の投薬も必要になります。
定期的に胃カメラを受けるためには『しんどくない』ことが必須です。
当院では麻酔の仕方を工夫して検査中はしっかり眠るが、帰宅時はしっかり覚醒するように調整しています。
是非、当院の胃カメラをお受けください。

大腸カメラの詳細

2023年 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
症例数 91 84 98 94 86 84 142 111 119
早期癌 1 1 2 1 1 1 1 3 4
ESD 0 0 1 1 1 0 1 0 2
進行癌 1 0 1 0 0 0 2 2 1
PDR 60.4% 58.3% 72.4% 62.8% 69.4% 61.9% 69.7% 66.7% 58%
ADR 45.1% 45.2% 57.1% 51.1% 55.3% 51.2% 50% 54.1% 39.5%
SDR 6.6% 6% 7.1% 7.4% 10.6% 7.1% 14.8% 5.4% 6.7%
AADR 3.3% 2.4% 9.2% 5.3% 9.4% 4.8% 9.2% 9% 5%
2024年 1月 2月 3月 4月 5月 6月
症例数 101 119 157 160 156 180
早期癌 2 0 3 2 3 1
ESD 0 0 0 0 0 0
進行癌 1 1 0 2 3 0
PDR 71.3% 64.7% 63.9% 66.2% 66% 61.7%
ADR 55.4% 47.1% 39.9% 44.4% 51.3% 45.6%
SDR 8.9% 5.9% 12.7% 15.6% 14.7% 8.3%
AADR 5.9% 5.9% 8.9% 8.8% 7.7% 6.1%
  • PDR:Polyp Detection Rate
    (ポリープ指摘率)
  • ADR:Adenoma Detection Rate
    (腺腫指摘率)
    ※表の提示は検査歴を考慮していません。
  • SDR:Serrated Polyp Detection Rate
    (鋸歯状病変指摘率)
  • AADR:Advanced Adenoma Detection Rate(将来大腸癌に罹患する可能性のある病変の指摘)
    ・径10mm以上の腺腫
    ・病理組織学的に絨毛成分を含むもの
    ・粘膜内癌を含むもの

1

年齢・性別

2023年度(2023/04〜2024/03)に1283件の大腸カメラをさせて頂きました。
男性616例で平均年齢59.6±15.4歳、女性668例で平均年齢59.9±14.1歳です。
両者に有意差(p=0.95)はありませんでした。

2

検査歴

はじめて大腸カメラを受けられた方は491例(38.2%)で女性273例、男性218例でした。
有意(p=0.04)に女性の初回大腸カメラ受診者が多い傾向にありました。

3

検査動機

検診で便潜血陽性を指摘されて大腸カメラを受けられた方は182例(14.7%)と少なく、
開業初年度であったのもあり、当院の認知度が低かったのではないかと愚考しています。

4

鎮静の有無

鎮静希望は全体の867例(67.5%)で、女性509例、男性358例でした。
有意(p < 0.001)に女性の鎮静剤希望が多いことがわかります。

5

大腸内視鏡検査の質

  1. 腸管洗浄度は96.7%と良好で、欧州基準値の95%以上を満たしていました。
  2. 盲腸到達率は99.7%(1171/1174)で、欧州基準値の97%以上を満たしていました。
  3. 平均挿入時間は5分7秒±3分3秒で、平均観察処置時間は13分44秒±4分44秒でした。
  4. (初回検査を受けた方の)ADRは47.2%(232/491)で欧州基準値の40%以上を満たしていました。

6

まとめ

胃カメラにくらべ、大腸カメラを受けることに抵抗があるためか、まだまだ進行大腸癌が多く発見されています。
進行大腸癌の患者さんの多くは便潜血検査を受けておらず、肉眼的下血が出てから受診されています。
40歳をこえれば大腸カメラを一度は受けるようにして下さい。
欧米では『大腸内視鏡検査の質(Quality indicator)』が問われています。
内視鏡クリニックも乱立してきており、質の高い検査を受けるには何を基準にしてクリニックを選択すれば良いのかを
理解して頂きたい
と思っています。
質の高い検査はADRで判定されます。ADRは本来、初回大腸内視鏡検査を受けた方の腺腫指摘率であるのですが、
ホームページ上ではポリープ切除率をADRと表示されている先生がおられます。
当院では本当の意味でのADRを提示しており、欧州基準値を上回っています。

患者アンケート調査

当院では検査後にタブレットアンケート調査をしています。ご協力ありがとうございます。
その結果をまとめました。

  胃カメラ 大腸カメラ
検査が
楽だった
92.4%(1172/1267) 89.4%(1033/1155)
待合スペース
の快適性
96.5%(1225/1267) 97.4%(1127/1156)
施設や設備
の満足度
99.5%(1261/1266) 99.3%(1148/1155)
プライバシー
への配慮
98.5%(1248/1266) 98.0%(1133/1155)
受付職員への
満足度
98.8%(1251/1265) 99.1%(1148/1156)
看護師への
満足度
99.2%(1257/1265) 99.3%(1149/1156)
医師への
満足度
99.0%(1235/1246) 99.1%(1137/1146)
次回も検査を
うけたい
99.7%(1259/1262) 99.7%(1152/1155)

※アンケート回答率:
胃カメラ(87.1%)/大腸カメラ(89.3%)

  • スタッフ(受付・看護師・医師)の満足度は99%でした。
  • 90%前後の患者さんは『検査が楽だった』と回答して頂きました。
  • 次回も検査をうけたいと回答された患者さんは99%を越えていました。

当院では日々、苦痛なく検査を受けてもらうように工夫を凝らしています。
内視鏡検査は一生に一回の検査ではなく、何回も繰り返す検査です。
一度でもしんどいと思うと次回から内視鏡検査をうけたくなくなります。
それが、早期発見を遅らせたり、生命にも関わることになります。
当院では『楽に』『安全に』『思った時に』『質の高い』内視鏡検査を提供する努力を常にしています。
内視鏡検査が必要な場合には、当院も選択肢のひとつに選んでください。