超音波内視鏡検査やMRIの
精密検査を推奨
膵がん高リスク群に対しては超音波内視鏡検査やMRIの精密検査を初回スクリーニング時に行うことが推奨されています。特に超音波内視鏡検査は膵精査の中心的存在とされていますが、検査者の知識や経験により、診断能にばらつきがあるとも言われており、習熟した施設で行うことが望ましいとされています。院長は京都医療センター在職中に超音波内視鏡検査を1000例以上こなし、EUS-FNA・FNB(超音波内視鏡下吸引細胞診・生検)やEUS関連治療(EUS-CD、EUS-RV、EUS-HGS、EUS-CDS等)も200件以上施行した経験があります。安心して超音波内視鏡検査を受けて頂くことができます。当院ではオリンパス社製のコンベックス型超音波内視鏡を導入し、胆膵系の精査をしています。膵がん高リスク群の方は是非、当院の超音波内視鏡検査をお受け下さい。以後、3〜6ヵ月ごとに定期的な画像検査および血液検査を行う必要もあることを自覚して下さい。
もし、膵内に腫瘤性病変を認めた場合にはEUS-FNAも当院では可能です。EUS-FNAが2010年に保険収載されてから、膵腫瘍に対して高い正診率が報告されています。組織を取ることで確診が得られますし、MSI検査(がんゲノム検査)も2018年より保険収載され可能となりました。たとえStage IV症例であっても、膵癌を疑う場合には「可能な限り病理診断を行う」ことで、今後の治療方針に役立つことになります。当院では膵がん高リスク群では、保険診療にて超音波内視鏡検査やMRI/MRCP(当院、隣の「やまなクリニック」にて施行)にて精査します。ただ単に、膵疾患が心配な方は膵がん検診をお受け頂くこともできます。