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大腸がんの症状

大腸がんの症状

大腸がんは初期には自覚症状がないことがほとんどで、気づかないうちに進行してしまうケースが多いです。
進行すると、便秘と下痢を繰り返したり、便が細くなったり、残便感があったりといった症状が現れることがあります。
また、貧血や腹痛、嘔吐といった症状が出ることもあります。
大腸がんは、発生する位置によっても症状が異なります。

  • 右側(盲腸、上行結腸、横行結腸の右側半分)の大腸がん
    この部分では、症状が出にくく、貧血が進行して判明することもあります。
  • 左側(横行結腸の左側半分、下行結腸、S状結腸、直腸)の大腸がん
    便の通りが悪くなり、血便や便秘、腹痛、吐き気などが起こりやすくなります。

いずれにしても、症状が出てからではかなり進行していることが多いので、定期的な検査を受けることが大切です。

大腸がんとは

大腸がんは、大腸の粘膜から発生するがんのことです。
主に3つの発生経路があります。

1

腺腫-癌シーケンス

大腸の粘膜にできるポリープ(腺腫)が、時間をかけて徐々に癌化していく経路です。
多くの大腸がんはこの経路をたどると言われています。

2

de novo 癌化

ポリープを経ずに、正常な粘膜から直接がんが発生する経路です。

3

鋸歯状病変からの癌化

ポリープを経ずに、正常な粘膜から直接がんが発生する経路です。
3. 鋸歯状病変からの癌化: 鋸歯状病変と呼ばれる特殊な病変からがんが発生する経路です。

大腸がんのステージ

大腸がんのステージ

大腸がんのステージは、0から4までの5段階で、がんの深達度を表します。
ステージを決める要素は以下の3つです。

  • がんの深達度
    がんがどれくらい深くまで入り込んでいるか
  • リンパ節転移
    がんがリンパ節に転移しているかどうか
  • 遠隔転移
    がんが他の臓器に転移しているかどうか

各ステージの特徴

  • ステージ0
    がんは大腸の粘膜の表面にとどまっている状態
  • ステージ1
    がんが固有筋層までにとどまっている状態
  • ステージ2
    がんが固有筋層を超えて周囲に浸潤している状態
  • ステージ3
    がんの深さとは関係なく、リンパ節に転移している状態
  • ステージ4
    がんの深さやリンパ節転移に関わらず、他の臓器に転移している状態

ステージ0、1の場合は、内視鏡による切除で治療できることが多いです。
ステージ2以降は、手術、抗がん剤治療、放射線治療などを組み合わせた治療が行われます。

大腸がんの原因

大腸がんの原因

大腸がんの原因は、まだ完全には解明されていません。
しかし、生活習慣や家族歴などがリスク要因として考えられています。

  • 生活習慣
    喫煙、飲酒、肥満は、大腸がんのリスクを高める可能性があります。
  • 家族歴
    兄弟、子供、親など、近親者に大腸がんになった人がいる場合、リスクが高まります。
    これは、遺伝というよりも、生活習慣が似ているためと考えられています。

大腸がんは完治できるがん?

大腸がんは、早期であれば5年生存率は非常に高く、完治を目指せます。
近年では、抗がん剤の進歩により、ステージ4の大腸がんでもかなり長期間の生存を見込める症例もでてきています。
薬の種類や使い方、患者の体質に合わせた治療法など、研究が進んでいます。

大腸がんの検査方法

大腸がんの検査方法

大腸がんの検査には、いくつかの方法があります。
多くの方が健康診断で経験する便潜血検査は、便に含まれる血液を検出することで大腸がんの可能性を調べる検査です。
ただし、これはあくまでもスクリーニング検査であり、大腸がんの確定診断にはつながりません。
確定診断のためには、バリウムを注入してX線で撮影する注腸造影検査や、CTスキャンを用いた大腸CT検査、そして内視鏡を肛門から挿入して直接観察する大腸内視鏡検査などがあります。
これらの検査の中で、最も精度が高いのは大腸内視鏡検査です。
大腸CT検査や注腸造影検査では、小さな病変や平らな病変を見つけるのが難しいのに対し、大腸内視鏡検査は解像度が高く、早期がんや平らな病変の発見に優れています。
小型カメラを内蔵したカプセルを飲み込んで検査する大腸カプセル内視鏡という方法もありますが、 下剤の内服量が多く、患者さんへの負担となり、この検査方法はまだあまり普及していません。

大腸がんの治療方法

大腸がんの治療方法

基本的には、早期がんの場合は内視鏡治療が第一選択肢となります。これは、体への負担が少なく、比較的簡単な方法でがんを取り除くことができるからです。
早期がんの内視鏡治療には、EMR(粘膜切除術)やESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)といった方法があります。
ESDは、EMRよりも大きな病変に対応できる治療法です。がんが大きくても、トラクションデバイスの使用にて一括で切除することもできます。
内視鏡治療は早期がんの治療に非常に有効な方法ですが、内視鏡の取り回しが技術的に難しい場合には、腹腔鏡手術などの外科的な治療が必要になることもあります。
さらに、ステージ3以上でリンパ節転移がある場合などには、抗がん剤を使った化学療法や放射線療法、免疫療法などが行われます。

大腸がんの早期発見は
みずもと内視鏡・消化器内科
クリニックへ

大腸がんの早期発見はみずもと内視鏡・消化器内科クリニックへ

大腸がんの早期発見には、大腸内視鏡検査が最も有効な手段です。
近年、内視鏡は見逃しを減らすための様々な工夫が凝らされており、質の高い検査が求められるようになってきています。
大腸がんの早期発見のためには、患者様にも大腸がんに関する正しい知識を身につけていただくことが大切ですし、医師も最新の医療機器や知識をしっかりと備えている必要があります。
質の高い検査の指標として、「ADR」というものがあります。ADRとは、腺腫発見率(Adenoma Detection Rate)のことで、検査で見つかったポリープのうち、がんになる可能性のある腺腫性ポリープの割合を示しています。ADRが高いほど、質の高い検査であると言えます。
ですから、大腸内視鏡検査を受ける際には、ADRを理解した上で、検査数や症例数などのデータをきちんと提示し、質の高い検査を提供しているクリニックを選ぶようにしましょう。
当院では、内視鏡の実績データを公開することで、クリニックの信頼性を高め、患者さんに安心して内視鏡検査を受けていただけるよう努めています。
「本物の内視鏡クリニックをつくりたい」というのが開業当初からの私の想いです。ただ検査を行うだけの場所ではなく、患者さん一人ひとりに真摯に向き合い、より安全で質の高い医療を提供してまいります。

患者さんへ

患者さんへ

みずもと内視鏡・消化器内科クリニックを開院してから2年、検査の記録を見てみると、3167件の胃カメラ検査で進行胃がんが見つかったのは3例と、進行胃がんや進行食道がんの発見は非常に少ないことが分かりました。これは胃がん検診の普及によるものだと考えられます。
一方、進行大腸がんは2858件中31例つまり、約1%の確率で進行大腸がんが見つかっていることになります。
まだまだ大腸カメラ検査を受ける人が少ないというのが現状です。大腸がんを早期に発見して死亡率を減らすために、お腹に少しでも異変を感じたら一度大腸カメラ検査を受けてほしいと思います。
みずもと内視鏡・消化器内科クリニックでは、検査の質にこだわり、患者様が快適に検査を受けていただける環境を整えております。
大腸カメラ検査をお考えの方は、お気軽に当院までご相談ください。